シミを治すには?~シミの症状・原因・対策について~

シミを治すには、原因や症状、種類を理解することで正しい対策が大切です。こちらでは、できてから治すだけではなく、シミを予防する方法も紹介します。

シミの種類

シミは大きく分けて4つの種類に分けられます。

シミの種類 原因 特徴
日光性黒子(にっこうせいこくし) (別名:老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)) 紫外線 一般的に最も多いシミの種類。
紫外線を浴び続けた場所にできる淡褐色~濃褐色の色素斑。
炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく) ニキビ、傷、かぶれ等 何らかの肌の炎症が収まった後にできるシミ。炎症が直接の原因。
肝斑(かんぱん) ホルモンバランスの変化 女性ホルモンのバランスの乱れが主な原因となって発生するシミ。30〜40代の女性にできやすい。
主に頬骨の高い部分に、もやもやした薄茶色のシミが左右対称に発生する。
そばかす(別名:雀卵斑(じゃくらんはん)) 遺伝 遺伝的な要因で発生する細かいシミのことで、5〜6歳の幼児期からでき始めることが多く思春期にかけて濃くなる。

自分のシミタイプをチェックしよう!

シミのタイプによって対策は異なってきます。まずは自分のシミの種類を把握し、原因や対策を理解しましょう。
かんたんチェックですぐに種類を確認することができます。
あなたのシミの種類をチェック

色によってわかるシミの深度

シミをよく観察してみると、色の違いがあることに気づくでしょう。
色によって黒色メラニンの量と位置(皮膚内での深さ)を知ることができます。

灰色や青みがかったシミ 基底層に存在している黒色メラニンが、なんらかの原因で真皮(皮膚の深い部分)に入り込んでしまっているシミ。
皮膚の深い部分に黒色メラニンがあるので、肌のターンオーバー(代謝)によって排出されづらい。
茶色や黒みがかったシミ 黒色メラニンが表皮の基底層(皮膚の浅い部分)に存在している。
肌の代謝であるターンオーバーが正常に行われ黒色メラニンが排出されるので、だんだん色が薄くなる可能性がある。

シミの深度についてもっと詳しく知りたい方は「色調でわかるシミ(色素沈着)の深さ」も参考にしてみてください。

シミができるメカニズム

紫外線を浴びると、肌表皮の基底層に存在するメラノサイトで黒色メラニンが作り出され、バリア機能を形成して紫外線による肌へのダメージを未然に防いでくれます。

通常、その黒色メラニンは、肌のターンオーバー(代謝)によって古い細胞とともにはがれ落ちていきます。
しかし、紫外線を過剰に浴び過ぎたり、肌のターンオーバー(代謝)が乱れたりすると、黒色メラニンの生成に排出機能が追いつかなくなります。その結果、黒色メラニンが過剰に蓄積されてしまい、シミとなって現れるのです。
シミができるメカニズムについてもっと詳しく知りたい方は「シミができるメカニズム」も参考にしてみてください。

シミができる原因

シミができる原因は、紫外線の浴び過ぎです。
黒色メラニンと排出のバランスが崩れて、シミができてしまいます。
ですが、原因はそれだけではありません。

シミができるメカニズムでもお伝えした通り、肌のターンオーバー(代謝)の乱れによって黒色メラニンが蓄積されてしまいます。

この肌のターンオーバー(代謝)の乱れには、ストレスや女性ホルモンの変化、生活習慣や食生活の乱れなど様々な原因が合わさっていることがほとんどです。

また、活性化酸素が体内で発生すると、メラノサイトが刺激されて黒色メラニンの生成を促しシミができることもあります。
活性化酸素とは、体内にある酸素の一部が、他の物質と反応しやすい状態になったもののこと。変化してしまう要因は、ストレスや紫外線、大気汚染、タバコなどと言われています。
シミの原因についてもっと詳しく知りたい方は「シミができる原因」も参考にしてみてください。

シミを放置するとどうなる?

シミをそのまま放置していると、イボのように隆起して「脂漏性角化症」と呼ばれる老人性のイボになってしまう恐れがあります。
また、シミを放置してそのまま紫外線を浴び続けていると、日光角化症という肌がカサカサの状態になることも。まれに皮膚がんの原因になる恐れがあるので気をつけましょう。

できてしまったシミを治す方法

黒色メラニンの生成を抑える

紫外線をこれ以上浴びないように、UVケアをしっかり行いましょう。

肌のターンオーバー(代謝)の機能を高める

生活習慣を見直したりストレスを発散したりすることで、肌のターンオーバー(代謝)を整えていきましょう。

黒色メラニンの酸化を抑える

酸化した黒色メラニンを元に戻すことで、濃くなった黒色メラニンを薄くすることができますが、これにはビタミンCが有効だとされています。

医薬品を内服する

日光性黒子にはビタミンCやL-システイン、肝斑にはトラネキサム酸、炎症後色素沈着にはビタミンCを配合した医薬品が有効だとされています。

シミのケア方法についてもっと詳しく知りたい方は「できてしまったシミが治るしくみ」 「基本的なシミ対策」も参考にしてみてください。

予防としてのシミ対策

シミは、できる前に予防をすることもとても大切です。
日頃からできるシミ予防としての対策をご紹介いたします。

紫外線対策を1年中行う

どの種類のシミにおいても紫外線は大敵です。紫外線を予防することがシミ対策の基本といえるでしょう。
紫外線はくもりの日や冬でも降り注いでいます。また、外に出ない日でも窓から紫外線が入ってきます。1年中日焼け止めクリームを塗り、1日のうちに何度か塗り直しましょう。
UVカット加工がされている帽子や日傘、サングラス、アームカバーを身につけることもおすすめです。

肌に良い栄養素をとりいれる

下記の栄養素を積極的に摂取するようにしましょう。

ビタミンC
黒色メラニンの生成を抑え、酸化して濃くなった黒色メラニンを元に戻すはたらきがあります。
βカロチン(ビタミンA)
活性酸素の作用を抑えるはたらきがあります。
ビタミンE
ビタミンCのはたらきを助け、活性酸素の作用を抑えるはたらきがあります。

美白化粧品(薬用化粧品含む)を使用する

日焼けによるシミやそばかすを防いだり薄くしたりすることを目的とした化粧品を「美白化粧品」と言い、市販されています。その中には、「ビタミンC誘導体」「アルブチン」「トラネキサム酸」「プラセンタエキス」などが含まれているものがあります。

規則正しい生活習慣を送る

十分な睡眠をとり、バランスの良い食事をとり、ストレスの少ない生活をすることによってホルモンバランスが整います。そうすれば肌のターンオーバー(代謝)が正常化され、シミのできにくい肌を作ることができるでしょう。

まとめ

シミを治すには、シミの原因になっている黒色メラニンの生成と排出のバランスを整え、肌のターンオーバー(代謝)を正常に戻すことが大切です。
紫外線対策を行う、バランスの良い食事をとる、美白化粧品を使う、肌に良い成分を配合した医薬品を飲むなど、自分にできることから対処していくと良いでしょう。

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MAT-JP-2400740-1.0-03/2024最終更新日:2024.03.18