ニキビの原因・種類・治し方
ニキビは原因を知り、それぞれの種類で正しい治し方やケアをすることがもっとも大切です。
ここではニキビの種類、原因、治し方についてご紹介します。
ニキビの種類と治し方
ニキビはその状態によって種類があります。悪化していくと治りづらくなってしまうので、初期段階からケアしていくのが良いです。
白ニキビ(初期段階)
白ニキビとは、毛穴に皮脂が詰まって表面の皮膚が少しだけ盛り上がった状態のニキビです。炎症はまだ起きていないので痛みや赤みなどの症状はありません。見逃してしまうこともあります。
白ニキビの治し方
悪化させないために、正しい洗顔で毛穴詰まりの原因となる皮脂や汚れを溜め込まないことが大切です。力を入れてこするのではなく、優しく洗うようにしましょう。
生活習慣を見直すことも有効です。規則正しい生活やバランスの良い食事によって自然と治る可能性もあります。
また、あまり触らないようにしましょう。つぶしてしまうのもNGです。
黒ニキビ(酸化)
毛穴に詰まった皮脂が表面に出てくることで空気に触れ、酸化して黒くなった状態のニキビが黒ニキビです。
白ニキビ同様炎症はまだ起きていないので、痛みが出ることはありません。
黒ニキビの治し方
基本的には白ニキビと同じ方法を行ってください。正しい洗顔を行い、生活習慣を見直してみましょう。油分の多いクリームなどが原因になっていることもありますので、スキンケアを見直すのも◎。
黒ニキビは白ニキビと異なり目に見えるため、気になって毛穴ケアグッズで角栓をむりやりとろうとしてしまう方もいます。しかし、強い刺激は肌に負担をかけ、毛穴を広げてまた詰まらせてしまうこともあるのでおすすめできません。
赤ニキビ(炎症)
白ニキビや黒ニキビが悪化して炎症が起きている状態が赤ニキビです。
アクネ菌が増殖することで炎症が起きるので、痛みがあり、皮膚が赤く盛り上がります。赤ニキビまで進行するとニキビ跡として残ってしまう可能性が高まります。
赤ニキビの治し方
すでに炎症が起きている状態なので、これまでのケアのように正しく洗顔するだけではなく、薬などを使用して早めに炎症を抑えることが第一です。
また、痛みがあるので気になりますが、なるべく触らないようにしましょう。ファンデーションやコンシーラーもなるべく使用しない方が、肌への刺激を抑えられます。
黄ニキビ(化膿)
炎症した赤ニキビが更に悪化し、化膿して膿が溜まっている状態です。白血球と細菌が戦った残骸が膿になっているので、黄色(もしくは白)に見えます。
黄ニキビはニキビの最終段階といわれていて、炎症が収まってからもニキビ跡が残ってしまう可能性があるので注意が必要です。
黄ニキビの治し方
赤ニキビ同様、薬などで早めに炎症を抑えることが必要です。
黄ニキビまで進行してしまうと、炎症が収まってからも色素沈着やクレーター状のニキビ跡が残りやすくなってしまうので、早めに専門医に相談するのが良いでしょう。
膿を出してしまおうとつぶす方がいらっしゃいますが、そこから細菌が入ってしまうこともあるので絶対にやめてください。
大人ニキビと思春期ニキビの原因と治し方
ニキビには大きく2つのタイプがあります。一つは、10代によくみられる思春期ニキビと、もう一つは成人によくみられる大人ニキビです。それぞれの原因やケア方法について理解し、正しい対応をしてください。
大人ニキビの原因
大人ニキビの原因は、肌のターンオーバー(代謝)の乱れです。
通常は、肌のターンオーバー(代謝)で皮脂が毛穴から汗として排出されます。
しかし、乾燥などによって肌のターンオーバー(代謝)が乱れてしまうと、古くなった角質が溜まり、皮脂によって毛穴が詰まりやすくなります。
そこに皮脂を栄養源にしているアクネ菌が増殖して、ニキビができてしまうのです。
肌のターンオーバー(代謝)が乱れてしまう原因は、寝不足、バランスがとれていない不規則な食生活、過度な飲酒、喫煙、ストレス、誤ったスキンケア、ホルモンバランスの乱れなど様々です。
大人ニキビは吹き出物とも呼ばれ、治りにくく、同じ場所にできやすいことも特徴といえます。
大人ニキビについて詳しく知りたい方はこちらの「Uゾーン(顎、口周り)にできやすい大人ニキビ」も参考にしてみてください。
大人ニキビの治し方
大人ニキビは生活習慣を見直すことが大切です。ていねいな洗顔で清潔な肌を保ち、保湿ケアをすることも忘れずに。 また、ストレスをコントロールすることも影響しますので、体の内側のケアも意識しましょう。 大人ニキビのケアについて詳しく知りたい方はこちらの「大人ニキビの治し方」も参考にしてみてください。
思春期ニキビの原因
思春期ニキビは大人ニキビと原因が異なります。
10代に多く見られる「思春期ニキビ」は、成長期に必要なホルモンのはたらきによって皮脂が過剰に分泌されることが原因です。
毛穴に皮脂が詰まりやすくなり、それによってニキビの原因となるアクネ菌が繁殖しやすくなります。
20代前後になるとホルモンバランスが安定してくるので、自然に思春期ニキビが治っていくことが多いです。
思春期ニキビについて詳しく知りたい方はこちらの「Tゾーン(おでこ、鼻)にできやすい思春期ニキビ」も参考にしてみてください。
思春期ニキビの治し方
思春期ニキビは余分な皮脂を洗い流すことが大切です。ニキビケア専用の洗顔を使い、優しく洗って肌を清潔な状態で保ちましょう。
また、油分の多い食事や刺激の多い食事はとりすぎに注意して、ビタミンを多く含む食品を積極的にとるようにしましょう。
思春期ニキビの治し方について詳しく知りたい方はこちらの「思春期ニキビの治し方」も参考にしてみてください。
まとめ
ニキビは進行具合によって種類が変化します。まだ炎症を起こしていない時に対処できれば、ニキビ跡にならず早めに治せる可能性が高いです。
ニキビを進行させないように、各段階での適切な対処が大切です。
また、大人ニキビと思春期ニキビも、その原因は異なります。思春期ニキビはほとんどの方が年齢とともに自然と治まっていきますが、大人ニキビは治りにくく、同じ場所にできやすいので、悪化させてニキビ跡をつくらないようケアしていくことが大切です。
- 大人ニキビと思春期ニキビの違い