生理痛を和らげるツボ
生理痛を和らげてくれるツボは、「気海」「関元」「血海」「足三里」「三陰交」など。
体の不調を自分でケアできる方法として、ツボ押しや、ツボを温めるツボ温熱療法があります。生理痛の緩和に効果があるとされるツボをいくつか覚えておくと、安心ですね。ツボ押しをするときは、手指で、気持ちがいいと感じる程度にやさしく押しましょう。ツボを温める場合は、ホットパックなどで3~5分を目安に温めます。月経の始まる一週間前から始めると効果的です。
お腹のツボ
気海(きかい)
正中線上※で、おへそから指約2本下
※正中線上:頭から縦にのびる体の中心線上
関元(かんげん)
正中線上で、おへそから指約4本下
中極(ちゅうきょく)
関元からさらに指1本分下のところ
恥骨から親指1本分上のところ
帰来(きらい)
中極から、左右に指3本分離れたところ
足のツボ
血海(けっかい)
ひざの内側のお皿の上、指2本と指半分上
足三里(あしさんり)
ひざのお皿の外側にあるくぼみから、指4本分下
すねの骨の外側
三陰交(さんいんこう)
足の内くるぶしの一番高いところから指4本分上の、すねの骨の後ろ側にあるくぼみ
照海(しょうかい)
足の内くるぶしの一番高いところから親指1本分下、内くるぶしの真下のくぼみ
手のツボ
合谷(ごうこく)
手の親指と人差し指の骨が交わる部分よりも、やや人差し指よりのくぼみ
ツボって何?
東洋医学では、「気」と「血」が体の巡りを担っていると考えられており、その流れを「経絡(けいらく)」と呼びます。いわゆるツボとは、経絡の上にある重要なポイントのことで、東洋医学では「経穴(けいけつ)」といいます。経絡(ツボ)を刺激することで、体の調子を整えることができるとされています。
最近、NIH(米国 国立衛生研究所)が、鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療としての効果について、有効であるとの見解を発表しました。
監修:鍼灸治療院東洋の森
足立 美穂先生