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花粉症対策
早めの対策で花粉症を
ケアしよう

監修:日本医科大学大学院医学研究科
頭頸部・感覚器科学分野
教授 大久保公裕先生
季節を問わず一年中、飛散している花粉。花粉にアレルギーの人は花粉に対して敏感になっているため、少しの花粉でも鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどの花粉症の症状がすぐにでてしまいます。
セルフケアや市販薬で早めの対策を打ち、少しでも症状を軽くしましょう。ここでは、今すぐできる対策をご紹介します。
花粉症には早めの対策に加えてご自身で行うセルフケアも有効です。
あなたのライフスタイルに合わせた対策を始めましょう。
こんな日は注意!
花粉症の対策をする前に、まずは花粉が飛びやすいとされている気象条件について知っておきましょう。
晴天または曇天の日
前の日に雨が降った日
日中の最高気温が高めの日
湿度が低く、乾燥した日
強めの南風が吹いたあと、
北風に変わった日
上記の日は、ご自身でも行える
セルフケアで
花粉症の対策を
しっかり行いましょう。
食生活 | アレルギーの症状を軽くするためには、規則正しい食生活が重要です。 暴飲暴食は避け、お酒やお菓子は控え目にして体に負担をかけないようにしましょう。体に優しいお茶や野菜をたくさんとり、栄養バランスのいい食事を心がけましょう。市販薬と併用しながら、自分に合った食品を選びたいですね。 |
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習慣 |
帰宅後 玄関前で服についた花粉を払い落としてから室内に入りましょう。 室内 花粉シーズンにはドアやサッシをしっかりと閉めて外からの花粉の侵入を防ぎましょう。外から持ち込まれた花粉を除去するためにも、こまめな掃除を心がけましょう。 服装 できるだけツルツルとして凹凸のない素材の服を選びましょう。コートなど、一番上に着るものは特に注意が必要です。 体調管理 早寝早起きをする、バランスのとれた食事をとる、適度な運動をするなどして、体調を整えましょう。 寝具 花粉シーズンは布団は外に干さず、布団乾燥機などを使うようにしましょう。どうしても干したい場合は、花粉の飛散量の少ない午前中に。 |
グッズ・ アイテム |
外出先では花粉が顔に触れないように帽子やマスクをして、サングラスやメガネをかけましょう。専用ゴーグルも売られていますので試してみるのもいいかもしれません。 家のなかでは空気清浄機をかけて花粉の飛散を防ぎます。 喉がつらい人は、うるおいを保つ加湿器を利用してみては? |
つらい症状を軽減しようと、噂で聞いたことのある対策をしてしまう方も多いと思います。
下記に、医療機関以外での花粉症対策についていくつかご紹介します。
民間療法として、ヨーグルトの乳酸菌や青汁、甜茶などが良いと言われていますが、すでに発症した症状に対してすぐに効果が期待できるわけではありません。
なかには症状軽減について報告されているものもありますが、個人差もあり、薬ほど効果が大きくないため根本的な対策にはなりにくいでしょう。
一度症状が出てしまうと鼻の粘膜がどんどん敏感になり、悪化していきますので、症状がひどくなる前から早めの治療をおすすめします。
花粉の飛散予測日から、第2世代抗ヒスタミン薬などの経口治療薬を前もって薬を飲みはじめることで発症時期を遅らせ、花粉が飛ぶ最盛期の症状を軽くする効果が期待できます。
一般的に雨の日は、花粉の飛散が少ないと思われますが、降り始めた際に空気中の花粉が落下して飛散量が多くなることもあります。また、雨が降った翌日には雨で落ちた花粉が乾いて再び飛散しますので、かえって飛散量は多くなります。曇りの日も、風が強い日などは注意が必要です。
外から帰ってそのまま家に入ってしまうと、衣服に付着した花粉を室内に持ち込んでしまい、家の中でも症状がおさまらないことがあります。
外出では花粉がつきやすいウールなどの素材を避け、ツルツルした素材の服を選んだり、玄関先で濡れ布巾などを用いて念入りに花粉を舞い上がらせないように拭き取ったりして、室内でも快適に過ごせるように工夫しましょう。
セルフケアだけで十分に抑えることが難しい場合には、薬を併用するのもよいでしょう。
一般的なアレルギー性鼻炎の薬は、服用すると眠気を生じさせ、口が渇くなどの副作用があるものもありますが、アレジオンは眠くなりにくく、口も渇きにくいのが特徴です。また、1日1回服用なので、効率的に対策したい方にはおすすめです。
本格的に花粉が飛び始める前、症状が軽いうちにアレジオンを飲んでおけば、鼻炎症状がひどくなる前に効果を発揮してくれます。
鼻ムズサインを感じたら…アレジオンで先手を打ちましょう。
鼻水・鼻づまり、くしゃみの症状の他、目のかゆみや頭痛など様々な症状があります。具体的にどのような症状があるか詳しく解説しているので、ご確認ください。
花粉症対策の前に、まずは花粉症になる原因やメカニズムを理解しておきましょう。また、花粉症になりやすいのはどのようなタイプかをチェックしておくと、予防やセルフケアの参考にもなります。ぜひチェックしてください。
地域によって、花粉の種類や飛散のピーク・時期が異なります。お住まいの地域の花粉の種類や飛散時期を確認してみましょう。
早めの服用で花粉シーズンの鼻ムズが軽減!?