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花粉症の
モーニングアタック
~快適な朝のためには夜の
対策も重要~

監修:日本医科大学大学院医学研究科
頭頸部・感覚器科学分野
教授 大久保公裕先生
花粉症などのアレルギー性鼻炎の人が朝の起きがけに、鼻水や発作的なくしゃみなどの鼻炎症状が現れることを指します。調査でも花粉症の人の多くが「朝」の時間にひどい症状に悩まされていることが分かりました。
花粉症の方の多くが、モーニングアタック(朝の発作的な鼻炎の症状)に悩まされています。
「モーニングアタック」が起きやすい理由として、
1夜間、床の上に落ちた花粉やハウスダストなどのアレルゲンを吸い込むため
2起床時やふとんをたたむ際に、アレルゲンが空中に舞い上がるため
3起床時に自律神経が副交感神経優位から交感神経優位の状態に切り替わる事によって、一時的にバランスが乱れて鼻が刺激過敏になるため
4朝の鼻水の中に、(炎症の誘導について中心的な役割を担う)好塩基球が増加するため
などの説が挙げられています。
しかし、モーニングアタックは花粉の侵入の少ない室内において、花粉症の症状が朝に見られることから、前述の理由12よりも3のような自律神経のバランスの乱れが主な原因と考えられています。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、活動的な昼間は交感神経が優位に働き、休息時や夜間の睡眠時は副交感神経が優位になります。朝は自律神経が夜間の副交感神経から日中の交感神経に切り替わる(血管が収縮する)ため、両者のバランスが一時的に乱れてモーニングアタックの症状が出やすくなると考えられています。
2013年エスエス製薬によるインターネット調査
全国の20~79歳 男女(n=234)を対象(複数回答)
花粉症シーズンは朝のスタートダッシュがなかなかうまくいかないようです
ね…だるくつらい状態から、気持ちよく1日を過ごすには、モーニングアタッ
クの対策が肝心です。「モーニングアタック」対策は知ることから。朝のつらい
鼻炎にしっかり対策を!
エスエス製薬が調査をした結果、花粉・鼻炎の症状をもっともつらく感じた時間帯は「起床時」という結果が得られました。
2013年エスエス製薬によるインターネット調査
全国の20~79歳 男女(n=500)を対象(単一回答)
室内に入りこみ床に落ちていた花粉が、帰宅した人の動きによって空中に舞い上がり、花粉症を引き起こすことがあります。またスギ花粉は屋外では昼前後と日没前後に多く飛散します。夜間にも意外と多くの花粉が舞っているのです。
アレルギー性鼻炎には、アレルゲンを吸い込んでから数分~数十分内に起こる「即時相反応」と、6~10時間くらいあとになって起こる「遅発相反応」があります。粘膜の腫れや鼻づまりなどは「遅発相反応」で起こるので、昼間に吸い込んだ花粉による症状が夜間に現れるのです。
夜間に発症する花粉症は、
によって症状を引き起こすことがあります。これが原因で、昼間に眠気やだるさを訴える人も少なくありません。
以下は、帰宅後や就寝前のおすすめ対策方法です。
早めの服用で花粉シーズンの鼻ムズが軽減!?