(1)原材料の受け入れ試験

原料メーカーと事前取り決め

成分が決まれば、原材料の調達です。薬の安心は、原材料の安心が大前提です。工場には連日、薬の原材料やパッケージ資材などが全国から運び込まれます。私たちは、この受け入れの前段階ですでに安心・安全への取り組みを始めています。

質・量ともに安定した調達ができるよう、調達先メーカーとの話し合いは真剣そのものです。薬の成分や製造方法まで含めた詳細な業界内規格に基づいて、製造工程や納期、納入方法などを細かく取り決め、取り交わし書を発行し、互いに履行に責任を持ちます。

エスエス製薬は品質保証についての専門部署を設けており、原料調達先を定期的に訪問して、話し合い通りに生産されているか目で見てチェックします。協議の結果、相手先に生産設備を調整してもらうこともあれば、業務改善などソフト面での改革を促すこともあります。結果として原料の品質管理レベルを引き上げることにもつながり、社会全体に貢献することにもつながります。

検査OK、そして受け入れ

検査OK、そして受け入れ

工場内のある棟には、原料や資材の入った段ボールが並ぶ、一見倉庫のような待機スペースがあります。棚には、「未検査」という黄色のプレート。外から運び込まれた原料・資材はすぐには生産現場に送られない決まりになっています。原料試験の検査でOKが出るまで、原材料の受け入れは終わりません。

製造工程では3回の大きな試験があります。

※上記以外にもカメラチェック等さまざまなチェックを工程別に実施しています。

届いた原料や資材が間違っていないか、品質に問題はないか、抜き取ったサンプルに専門スタッフが試験します。合格すれば在庫として保管倉庫へ。こうして、製造工程の最初の厳しい検査をパスした原料や資材のみを製造ラインに近づけていきます。原材料の受け入れが、品質管理の第一歩なのです。