症状・疾患を知ろう

足のむくみ

多くの成人女性が経験している「足のむくみ」。
一時的な疲れによるものと考えてしまいがちですが、早めの対処が必要です。

足のむくみの図版

足のむくみとは

足がむくむ、だるい、疲れるなどの足の悩みをかかえている人は、成人女性の50%以上にのぼります ※。こうした足のむくみの症状は、立ったままや座ったままなどの同じ姿勢を長時間続ける生活環境にあるとされています。
また、運動不足、加齢、遺伝、肥満などによっても、このような足の症状は起こりやすくなるといわれています。

※エスエス製薬調べ/20才~59才女性 n=250

足のむくみの原因とメカニズム

足のむくみをはじめ、むくみにともなう足の疲労感、だるさ、重さ、痛みなどの症状は、一時的な疲労と軽視されがちですが、「静脈還流障害」の初期症状による場合があります。

下肢静脈の血流が滞る

下肢の静脈の血液は、重力に逆らって心臓に向かい流れていきます。これを静脈還流と呼びます。その血流を助けるために静脈には逆流を防止する弁が備わっています。さらに足の筋肉による筋ポンプ作用によって血流が促されます。
しかし、立ったままや座ったままの姿勢が長く続くと、足の筋ポンプの機能が低下し、心臓に向かって流れる血液が停滞します。下肢で静脈還流が滞ると、下肢静脈内の圧力が上昇し、血管に炎症が起こり、血管内から血管外へ血液の血漿成分(水分)が浸み出て、細胞外に水分が貯留します。これが、下肢のむくみの原因となります。

それが慢性化すると、静脈の弁機能の低下も加わり、病態がさらに進行することがあります。長期間放置していると、静脈瘤や色素沈着、皮膚潰瘍などになり、日常生活に支障をきたすこともあるため、早めの対処が肝心です。

チェックシート※1

  • 足にむくみがある(すねを指で5秒以上押して離した後にくぼみが残る)
  • 重量感、だるさ、つっぱる、痛いなどの自覚症状がある
  • 長時間、同じ姿勢(立ったまま・座ったまま)で過ごすことが多い
  • 加齢とともに足のむくみがひどくなってきた
  • ほとんど運動をしない
  • 足のむくみや重量感、だるさなどの自覚症状が起床後も取れない、または何日も続く
  • 家族に足のむくみや静脈瘤を経験した人がいる
  • 肥満傾向(BMI 25.0以上)にある※2

監修:日本静脈学会名誉会長 福島県立医科大学名誉教授 社会医療法人 福島厚生会 福島第一病院 理事長 星野俊一 先生

※1 足のむくみに隠れる慢性静脈不全(静脈還流障害)チェック項目
※2 BMI(ボディマス指数)=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}

チェック項目に多く当てはまる人は、「静脈還流障害」の可能性があります。足の静脈の血流を改善するための対策が必要です。

足のむくみ対策(予防および対処法)

足のむくみは、日常のちょっとした工夫で予防、あるいは軽減することができます。たとえば、ウォーキング。足にフィットした歩きやすい靴を履き、前を向いて顎を引き、肩は後ろに引き、胸を張り、背筋を伸ばす感じで歩きましょう。

足のむくみ対策(予防および対処法)の図版

また、立ち仕事や通勤の途中にはかかとの上げ下げ、座り仕事の時には足首の曲げ伸ばしなど、ふくらはぎの筋肉を動かすエクササイズを心がけて。

入浴時やデスクワーク中には、指を使ってふくらはぎのマッサージや、シャワーの水流でふくらはぎを刺激するのも効果的です。食事は、夜食や間食をなるべく控え、バランスの取れた食事を規則正しく食べましょう。肥満を防ぎ、血圧や血流に負担を与えない食生活が理想的です。

症状がつらい時には外用消炎鎮痛剤(湿布や塗り薬)や、弾性ストッキングを用いて足のだるさやむくみを軽減する方法があります。また、2011年に日本で初めての足のむくみに効能を持つ内服薬が厚生労働省で承認され、2013年6月に発売されました。

足のむくみ改善薬とはの図版

足のむくみ改善薬とは

現在、日本で唯一の飲む「足のむくみ改善薬」として、赤ブドウ葉から抽出された天然成分を有効成分とする西洋ハーブ医薬品があります。この医薬品には、3つの作用があります。

1つは、シーリング作用。下肢の血流が滞って炎症が起きると、静脈の細胞間の接合部が広く開き、血液中の血漿部分が流出しますが、細胞間の接合部分を密着させて修復し、正常な状態に近づけます。2つめは、血小板凝集抑制作用で、滞りがちな血流のめぐりを良くすると考えられます。さらに3つめは、炎症によるむくみの軽減作用で足のむくみが抑えられることが考えられます。

これらの作用によって、軽度の「静脈還流障害」による足のむくみと、むくみに伴う諸症状の改善に効果をあらわします。