アメリカの薬屋さんレポート/世界の街の薬屋さん/かかりつけ薬局をもとう【エスエス製薬】

TOP > かかりつけ薬局をもとう > 世界の街の薬屋さん > アメリカの薬屋さんレポート
  • twitter投稿
  • LINEで送る

アメリカの薬屋さんレポート

アメリカの薬屋さんレポート

アメリカの薬屋さんはどんなところ?サンフランシスコにお住まいの日本人に、アメリカの薬屋さんと日本の薬屋さんの違いについて聞いてみました。

【国データ】国名:アメリカ合衆国(The United States of America)/面積:962.8万平方キロメートル(日本の約25倍)/人口:3億875万人(2010年4月 米国国税局)/首都:ワシントンD.C./言語:主として英語(法律上の定めはない)

アメリカの薬屋さんの基礎知識

アメリカの薬剤師さん

アメリカの薬局(Pharmacy)では、「薬剤師(Pharmacists)」と「調剤技師(Pharmacy technicians)」とよばれる人が、医療用医薬品の薬に携わります。薬剤師が薬の処方から販売までひとりで全ての業務をこなすこともありますが、薬剤師の監修のもと、調剤技師が処方箋に従って薬を用意したりすることもあります。

「薬剤師」として働くためには、「専門学部での知識の取得」と「試験合格」が必要です。薬剤師を目指す人は、まず専門の学校で必要な学位を取得します。学位の取得(4年間)とその後の研修(1~2年間)を含め、一般的に5~6年の専門教育を受けます。薬剤師に必要な試験は、統括する州により異なりますが、「知識やスキルを確認する試験」と「薬に関する法律の試験」の2つの試験に合格する必要があることが多いです。州により、その他の試験にも合格しなければならないことがあります。

「調剤技師」は、資格が義務付けられているわけではありませんが、薬に関する教育をこれまでに受けたか、過去の仕事の経験、調剤技師の試験に合格しているかが重要となります。

【現地レポート】サンフランシスコにお住まいの日本人に、アメリカの薬屋さんと日本の薬屋さんの違いについて聞いてみました。

  • あなたの住んでいる街を教えてください。
  • あなたの街の薬屋さんのマークは?
  • あなたの街の薬屋さんはどんな薬屋さんですか?
  • 「医療用医薬品」と「OTC医薬品」に対する意識の違いは?
  • あなたの家の薬箱はどんな形ですか?
  • 「セルフメディケーション」に対する意識は?
  • その他に、日本との違いは何かありますか?

[Interview-1]あなたの住んでいる街を教えてください。

サンフランシスコに住んでいます。サンフランシスコは、カリフォルニア州北部の太平洋岸に位置し、米国西部の金融の中心地であるだけでなく、産業や教育機関も集積しています。
穏やかな気候と景観のよさとも相まって、世界的な観光地のひとつです。日本人町もあり、日本人にもなじみが深い都市の一つです。

[Interview-2]あなたの街の薬屋さんのマークを教えてください。

薬屋さんとして、特に決まったマークはありません。チェーン店などのお店の看板だけを掲げているところがほとんどです。
医師の処方による医療用医薬品を扱っている場合は、そのセクションやコーナーにRx(Prescription、処方箋)の略記号があしらわれていることが多いです。Rxは、もともとラテン語のRecipeを略したものと言われているようですが、Rとxが合体したシンボルになったことについては、いろいろな説があるようです。

なお、アメリカの薬局チェーンのマークとして、乳棒と乳鉢があしらわれているものも見られますが、これは、調剤に伝統的に使われてきた道具に由来されているようです。

[Interview-3]あなたの街の薬屋さんはどんな薬屋さんですか?

大手のドラッグストアチェーンは、市内のあちこちに点在しており、商店街の交差点など目立つ場所に店を構えていることが多いです。代表的なOTC医薬品は、コンビニエンスストアなどでも購入できます。

薬屋さんの店内は、薬だけでなく、文房具などの雑貨や日用品や食品、化粧品などがならぶことも多く、日本よりも品揃えが豊富です。簡単なギフトアイテムやTシャツ、帽子、雨傘なども購入できたりします。また、写真の現像などカスタマーサービスのカウンターが設けられていることもあります。処方薬を扱うコーナーは、OTC医薬品の近くに配置されていることがほとんどです。

また、アメリカの薬剤師には、州により予防接種を行うことができるトレーニングプログラムがあり、冬場のインフルエンザの予防接種などが、ドラックストア内で実施されることもあります。もちろん、薬などの健康相談にのることもあります。

[Interview-4]病院で処方される「医療用医薬品」と「OTC医薬品(一般用医薬品)」に対する意識の違いはありますか?

医療用医薬品では、特定の疾病や症状などにより専門的に対処する薬というイメージがありますが、市販されている一般用医薬品は、各自の判断で気軽に購入できる一時的な症状改善のための日常的な対処法という意識があります。風邪薬、痛み止め、抗アレルギー薬など、日常的な健康障害に対しては、OTC医薬品を利用することが多いです。
こうした薬は、街に数多く点在するスーパーマーケットやドラッグストアなどのチェーン店に設けられている薬局コーナーで購入することがほとんどです。医師の処方箋なしに入手することができ、薬品メーカーの製品を比べることができるほか、比較的安価であることなどから、OTC医薬品は気軽に利用できるという意識があります。なお、アメリカでは、医師によって推奨される薬がOTC医薬品の場合もあるようです。

このページのTOPへ

【ちょっとひと休み】「この近くに薬屋さんはありますか?」を英語で言ってみよう!

  • (1)Where is a hospital ?
  • (2)Is there a drugstore nearby ?
  • (3)Can you call an ambulance ?
正解!:(2)Is there a drugstore nearby ?…「イズ ゼア ア ドラッグストア ニアバイ?」
不正解:残念…。もう一度挑戦してみよう!

[Interview-5]あなたの家の薬箱はどんな形をしていますか?

アメリカの家庭では、薬は洗面所などに設けられているキャビネット(Medicine cabinet)に並べて保管することが一般的です。日本の薬箱に相当するものは、主に日常のケガなどに対処する応急処置用品が詰められた「FIRST AIDキット」です。中身は、絆創膏や包帯、消毒薬、塗り薬、テープ、ピンセットなどで構成されており、体温計や風邪薬などを入れる場合もあります。私の薬箱は、縦20センチ、横28センチ、高さ7センチほどの青いスチール製です。ドラックストアやスーパー、量販店などでは、白いプラスチック製に数種類の救急用品がセットになったものが売られていたりします。

[Interview-6]「セルフメディケーション」に対する意識について教えてください。

アメリカは、自助(Self help)「セルフメディケーション」の意識は高く、サンフランシスコも例外ではありません。自分で対処しようという傾向が強い上、最近では、主に健康保険料や治療費の負担が増していることもあり、とりわけ私のまわりでは、風邪や消化器の問題や、痛みなどについて、コスト面から自分で対処しようという傾向があるように思います。正しいセルフメディケーションをサポートするために、米国の『政府機関である食品医薬品局(FDA=Food and Drug Administration)は、一般用医薬品を推奨するための教育用コンテンツをWebサイトで公開していたりします。

なお、アメリカでは、医師については「かかりつけ」という概念が一般的です。それは、ほとんどのアメリカの健康保険で、まずかかりつけの医師を選ぶことが求められるためです。

[Interview-7]その他に、日本との違いは何かありますか?

OTC医薬品ではなく、医療用医薬品ですが、錠剤の内服薬の場合、半透明プラスチックの本体に白いキャップがついた、高さ8センチほどの容器で提供されます。本体には、内容を記したラベルが貼られ、服用方法や注意事項が別紙で添付されます。

知ってる!? アメリカで聞いた健康法

[定番]チキンスープ

風邪をひいた時に食べるものの代表は、「チキンスープ」。「チキンスープ=病気の時食べる元気のでるもの」というイメージが強いです。

風邪の時には、その他にビタミンの補給のために、柑橘類やオレンジジュースなどを飲みます。

[定番]炭酸水

アメリカでは、吐き気がある時や胃がむかつく時にジンジャーエールや炭酸のはいっている水など、炭酸入りの飲み物を飲んだ方がよいと言われることがあります。

[西海岸トレンド]ローフードやスーパーフード

サンフランシスコのあるアメリカ西海岸では、伝承的なものよりも、新しいものに興味をもつ人が多いように思います。例えば、サプリメントやハーブなどの実践をする人がみられます。また、最近では菜食主義(ベジタリアン)や、調理に火を使わないローフード(Raw Food)、栄養価の高い食材を取り入れるスーパーフード(Super Food)が注目されているようです。

● 国の概要:(参考)外務省ホームページ

● 薬剤師(Pharmacists)および調剤技師(Pharmacy technicians)の資格について:United States Department of Labor `Occupational Outlook Handbook, 2010-2011 Edition`

● 上記の内容は、2011年7月現在の現地在住者からのレポートを参考にしております。その国全ての地域にあてはまらないことや、個人の感想が含まれておりますのでご注意ください。

● 取材協力:株式会社マイアソシエイツ

  • (1)アメリカ
  • (2)イギリス
  • (3)ドイツ
  • (4)フランス
  • (5)オーストラリア
  • (6)ブラジル