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オーストラリアの薬屋さんレポート

オーストラリアの薬屋さんレポート

オーストラリアの薬屋さんでは、薬は「スケジュール(schedule)」と呼ばれる分類で区分されています。

【国データ】国名:オーストラリア連邦(Commonwealth of Australia)/面積:769万2,024平方キロメートル(日本の約20倍)/人口:約2,262万人(2011年6月。豪州統計局)/首都:キャンベラ/言語:英語(公用語)

オーストラリアの薬屋さんの基礎知識

オーストラリアの薬剤師さん

オーストラリアでは、薬剤師はオーストラリア薬局委員会(Pharmacy Board of Australia)から認定される必要があります。この認定資格を得るためには、指定された大学で、薬学の修士課程を修了しなければなりません。一年間のインターンシップ・プログラムを受け、その後、筆記と口述試験に合格して認定されれば、薬剤師としての資格を受けることができます。

なお、薬屋さんには、資格を持った薬剤師だけでなく、調剤アシスタント等が働いていることもあります。また、1人の薬剤師が運営できる薬局の数は、州によって異なりますが、3〜6店舗に制限されているところもあります。

オーストラリアの医薬品の分類

オーストラリアでは、「スケジュール(Schedule)」と呼ばれる区分により、医薬品・毒物を9つに分類しています。
主な医薬品は、Unschedule(スケジュールに属さない区分)とSchedule2〜4に含まれています。Unschedule(US)は「自由販売医薬品」と呼ばれ、販売店舗に制限がなく、スーパーマーケット等でも販売されているものです。Schedule1に現在分類されている薬はなく、Schedule2(S2)は「薬局販売医薬品(Pharmacy Medicine)」で、薬局のみで販売ができる医薬品ですが、処方箋は必要ありません。Schedule3(S3)は「薬局薬剤師販売医薬品(Pharmacist Only Medicine)」で、薬局で薬剤師が説明をした後に販売することができるものです。この区分も処方箋は必要ではありません。Schedule4(S4)は「処方箋医薬品(Prescription Only Medicine)」であり、医師の処方箋をもとに、販売が可能となる医薬品です。Schedule5?9までは、取り扱いが専門家に限られる薬物などが含まれています。この区分の中でOTC医薬品にはいるものは、UnscheduleとS2およびS3の3分類となります。

【現地レポート】ケアンズにお住まいの日本人に、オーストラリアの薬屋さんと日本の薬屋さんの違いについて聞いてみました。

  • あなたの住んでいる街を教えてください。
  • あなたの街の薬屋さんのマークは?
  • あなたの街の薬屋さんはどんな薬屋さんですか?
  • 「医療用医薬品」と「OTC医薬品」に対する意識の違いは?
  • あなたの家の薬箱はどんな形ですか?
  • 「セルフメディケーション」に対する意識は?
  • その他に、日本との違いは何かありますか?

[Interview-1]あなたの住んでいる街を教えてください。

南半球のオーストラリア大陸北部に位置するケアンズは、人口は約15万人の都市でクイーンズランド州にあり、多くの観光客に親しまれています。海には広大な珊瑚礁、グレート・バリア・リーフが広がり、山には世界最古で1億3000万年の歴史を持つといわれている90万ヘクタールの広大な熱帯雨林が広がっていて、海と山のどちらとも世界遺産に登録されています。熱帯雨林性気候のケアンズは、6月〜8月の冬でも昼間は半袖で過ごすことも多く、1年を通して比較的温暖で、沖縄と似たような気候にも感じています。観光地として人気のある街で、海沿いには高級ホテルをはじめ、さまざまな宿泊施設が立ち並んでいます。

[Interview-2]あなたの街の薬屋さんのマークを教えてください。

緑の十字マークや、すりこぎと鉢といった調剤を象徴するようなシンボルマークを見ることはありますが、”CHEMIST” または “PHARMACY”と目立つように大きく書かれた文字が薬屋さんの目印となっている場合が多いです。

[Interview-3]あなたの街の薬屋さんはどんな薬屋さんですか?

薬局は、大きなショッピングセンターには必ずあり、そのほとんどが大型チェーン店なので、店舗の規模が日本に比べて非常に大きい印象があります。日本の平均的なコンビニエンスストアのサイズの約2倍〜5倍くらいの大きさです。

ショッピングセンターにある薬局は、入り口が広いのが特徴で、店の外から店の中全体が見渡せるような内装になっています。特に「薬局のイメージカラー」というものはなく、ピンク、青、黄色、白など、その店のイメージカラーが外観に使用されています。”安い”ということを売りにした薬局も見られ、看板に”Cheapest”や”Discount”という文字が書かれている店もあります。

オーストラリアは、農業や酪農業も盛んで、乳製品を使用して開発された自然派の製品(スキンケア製品、ハンドクリーム等)なども薬局の店頭に並んでいます。また、年間を通して虫除けや日焼け止めなどのクリームやスプレーを販売しているのも特徴です。サングラス、健康サンダル、香水、スナック類、化粧品なども販売しています。

ダイエット食品やサプリメント売り場と並んで、血圧や身長・体重などをチェックするブースが設けられているところもあります。

[Interview-4]病院で処方される「医療用医薬品」と「OTC医薬品(一般用医薬品)」に対する意識の違いはありますか?

オーストラリアで病気になったり、怪我をしたりした場合は、まず一般開業医(GP)に行きます。オーストラリアにはメディケアという国民健康保険制度があり、クレジットカードのようなプラスチック・カードを提示すれば、公立の一般的な診察料は無料となります。また、医薬品給付制度(Pharmaceutical Benefits Scheme)という、処方箋医薬品に対する援助もあるため、病院で処方される薬は、患者にとって安心であり、また経済的な印象があります。OTC医薬品は、緊急の場合や、病院で治療を受けるほどの重病ではないと自己判断した時、忙しくて医者にかかる時間を削減したい時などに利用されている印象があります。

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【ちょっとひと休み】「この近くに薬屋さんはありますか?」を英語で言ってみよう!

  • (1)Where is a hospital ?
  • (2)Can you please call an ambulance ?
  • (3)Is there a chemist around here ?
正解!:(3)Is there a chemist around here ?…「イズ・ゼア・ア・ケミスト・アラウンド・ヒア?」
不正解:残念…。もう一度挑戦してみよう!

[Interview-5]あなたの家の薬箱はどんな形をしていますか?

オーストラリアでは、特別な救急箱というものは見かけないように思います。各家庭では、常備している薬をまとめて箱に入れたり、浴室のキャビネット(棚)や、引き出しに入れたりしているのが一般的だと思います。

[Interview-6]「セルフメディケーション」に対する意識について教えてください。

オーストラリアには、医薬品給付制度(Pharmaceutical Benefits Scheme)があり、処方箋を必要とする薬に対しては、政府から補助を受けることが できます。この、記録を簡単に行うためには、同じ薬局を利用したほうが便利であり、この理由で同じ薬局に行く=かかりつけの薬局をもつ人も少なくないようです。なお、OTC医薬品を購入する時には、この援助を受けることはできません。

[Interview-7]その他に、日本との違いは何かありますか?

薬局で処方される薬は容器が非常にシンプルなデザインで、飲み薬や点眼液など液体の薬の場合、プラスチックのボトルに処方薬名等が明記されたシールが直接貼り付けられていることがあります。錠剤の場合は、必要な日数で薬を出すところもありますが、箱などに入った錠剤を処方する場合もあるようです。

知ってる!? オーストラリアで聞いた健康法

[定番]ティーツリーオイル

オーストラリア先住民アボリジニによって使用されてきたもので、切り傷、擦り傷に使っています。また、風邪をひいたときや鼻づまりのときに、ボウルなどに熱湯を注ぎ、ティーツリーオイルを数滴入れて、蒸発させた湯気を吸入したりすることもあります。ニキビや虫さされ、口内炎にも使ったりします。

[定番]ユーカリプタスオイル

ティーツリーオイルと同様に、昔からアボリジニに使われてきました。殺菌や筋肉痛や、肩こり、消臭として使用することがあります。

また花粉症にもよいといわれ、ハンカチにスプレーをしてその香りを嗅いだりします。

[定番]レモン+はちみつ+しょうがのドリンク

風邪をひいたりして、のどの痛んだり咳がでる時は、レモンとはちみつとショウガをお湯に溶かしたものを飲みます。

ショウガの飲み物を飲むのは、日本と似ているかもしれません。

● オーストラリアの基本情報:外務省ホームページより

● 薬剤師の資格/薬の分類等:Pharmacy Board of Australia(オーストラリア薬局委員会)サイト、Department of Health and Ageing(オーストラリア保健・高齢化省)、Department of Human Sevices(オーストラリア福祉省)サイト等より

● 上記の内容は、2012年11月現在の現地在住者からのレポートを参考にしております。その国全ての地域にあてはまらないことや、個人の感想が含まれておりますのでご注意ください。

  • (1)アメリカ
  • (2)イギリス
  • (3)ドイツ
  • (4)フランス
  • (5)オーストラリア
  • (6)ブラジル