便秘の症状は?

便秘の症状は?

監修

幸田隆彦(こうだ たかひこ)

幸田クリニック(静岡県浜松市)院長
昭和大学医学部卒。2005年12月から現職。
日本消化器病学会専門医。日本消化器内視鏡学会専門医。

モットー:凡事徹底
便秘や下痢だけでなく、お腹のトラブル全般をきめ細かく診療・治療するべく日々奮闘中。

腸の動きが鈍ることで起こる便秘。便秘によって全身のいろいろな症状につながることがあります。
腸の動きを改善し、便秘を解消することで、そういった便秘に伴うさまざまな症状が改善につながります。

こんな症状は便秘のサイン?

便秘だと思う不快感は人それぞれ違いますが、排便の回数が減り、次のような不快な自覚症状が現れたら便秘の可能性があります。

  • 膨満感

    お腹が張って苦しい。ガスが溜まっているようでおならがよく出る。

  • 残便感

    排便をしても、スッキリせずまだ残ってるような不快感。

  • 便が硬い

    水分不足で便が硬くなり、出しにくい。出てもコロコロした便。

  • 排便に時間がかかる

    便意はあるのに、なかなか出ない。便を押し出す力が足りない。

  • 排便時の痛み

    硬い便をいきんで出そうとして肛門の粘膜が裂けて痛みに。


おならが臭いのは腸内環境の悪化

そもそも健康な人でも1日に200~2,000mLほどのガスが腸で発生するといわれています。ガスの成分は、呼吸や食事で飲み込んだ空気のほか、腸内細菌が食べ物を分解するときに発生するガスなどが混ざり合ったものです。ところが排便されないとガスも溜まり、腸の働きが悪くなってしまうことに。
便秘になると、おならの回数が増えたり臭くなったりするのは、腸内環境の悪化による悪玉菌の増殖が関係しています。腸内で硫化水素やスカトールなどの臭いガスが発生し、おならも臭くなってしまうのです。


気持ち悪い・めまいも便秘による不調の可能性

お腹が張って膨満感がひどくなると、胸焼けや嘔吐しそうな気持ち悪さを引き起こすことがあります。
また、ストレスなど自律神経の乱れから便秘になっている場合は、めまいや食欲不振、だるさ、肩こりといったさまざまな不調につながります。


便秘になると、肌あれに…なぜ?

便秘にともなう悩みで、女性に多いのが肌のトラブルです。健やかな肌であれば、一定のサイクルで肌の代謝(ターンオーバー)が行われて新しく生まれ変わります。
ところが便秘で腸内環境が悪化すると、老廃物などの有害物質が血液に吸収されて全身へ。肌はその有害物質を汗や皮脂と一緒に排出することに追われ、本来の役割である代謝機能が低下してしまいます。このターンオーバーの乱れにより肌のバリア機能が低下し、肌あれにつながるといわれています。

便秘になると、肌あれに…なぜ?

便が滞ると、血流も滞ってむくみに

便が滞ると、血流も滞ってむくみに

むくみは体内に増えた水分が上手く排出されないと起こるといわれています。東洋医学では血流が滞るとむくみや便秘の原因になるという考え方があります。
便秘のときはストレスなどで、自律神経のバランスが崩れ、血行が悪くなりがちです。アクティブモードの交感神経が優位になっていると、身体が緊張して血液やリンパの流れが滞り、腸の動きも悪くなってしまうことも。そのため余分な水分が身体の外へ出て行かず、むくみにつながっている可能性があります。


血便、発熱などは、受診をおすすめ

たかが便秘で病院にかかってよいものか、と受診をためらう方もいると思います。しかし、他の病気の症状として便秘が生じている場合もあります。血便や発熱、激しい腹痛、嘔吐などの症状があるときは、早めに病院へ。
腹痛でも痛くなったり治まったりする症状が、1ヶ月と長期に続くようなら、放置せずに受診をおすすめします。


便秘で病院に行くなら何科?

かかりつけの病院やクリニックがある方は、まずそこで便秘について相談するのもひとつの方法です。それでも良くならず不安や心配なとき、満足度が低いときなどは専門の医療機関の受診を検討してみてもいいかもしれません。
症状が便秘だけの場合は消化器内科や消化器外科を。排便時に痛みがあり、肛門まできているのに出せないような場合は肛門科を。最近は便秘外来もあります。専門の医療機関では、便秘専門の検査を行い、診断に沿った薬の処方と生活指導で治療していきます。

便秘で病院に行くなら何科?