ED(Erectile Dysfunction)
とは?
ED(勃起不全・勃起障害)とは、「満足な性行為を行うに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」です。
エスエス製薬が実施した独自調査によると、日本人男性のEDという言葉の認知度(理解していると思う人の割合)は66.9%で、そのうち正しく医学的な定義を理解できていた方は6割にとどまる結果となりました。
ED患者・パートナーの
心の声
1人で抱え込みやすい悩みのED。普段あまり聞くことができないED患者とそのパートナーの声を一部ご紹介します。
ED男性の心の声
パートナーと性交渉する際に中折れてしまうことが度々あり、パートナーが下着などを工夫してくれるのが申し訳なかった。
一度勃たなくなってしまうと、性交渉のたびにプレッシャーを感じ、挿入しても中折れしたりして自信がなくなっていき、とてもつらい。パートナーが自分の気持ちを察して、性交渉を積極的に求めなくなってしまったことが悲しかった。
性交渉をしようとしたら、勃つことは勃つが、長続きがせず、すぐに萎えてしまったことがある。パートナーから何も言われなかったが、自分自身が恥ずかしくなった。
性交渉に消極的になり、誘いづらくなり関係性が悪化したことがあります。わざと性欲があまりない、しなくても保てるなどと予防線を張ったことがあります。
相手がプレッシャーを感じたり、気を遣ってくれたりしたのが 非常につらかった。 また、繰り返されると性交渉自体にパートナーが消極的になっていったり、不和につながることもあって、離別することになったこともあった。
パートナーのEDをめぐる
女性の心の声
女性の心の声
性交渉がなくとも前戯だけすれば十分に満たされると思っているので、してもらう方(女性側)は特に問題ないが、こちら側がするときはなかなか達してもらえず、まどろっこしく思うことがある。
性交渉中に勃起が持続しないので、自分なりに調べたところ、彼が心因性EDであることが分かりました。原因がわかって前進できたので、これから私にできることがあるなら協力したいし、どうすれば治るのか知りたいです。
勃起しなかったり、挿入できても最後までできないことが数回あった。パートナーが40代半ばで、年齢のせいだとお互いに納得した。でも、私の方にも問題がある(自分に魅力がない、体型の崩れなど)からなのではと不安に思っている。
以前の交際相手がEDでした。好きだったので性交渉がなくても付き合えると思い、何年か一緒にいましたが、最近別れてしまいました。彼は少し落ち込みやすいというか、うつの傾向があったように思います。EDは社会での抑圧やメンタルからそういった症状になってしまうものだと思いました。なので、今のご時世に多い症状なのではと思っています。
EDって、けっこう普通?
日本人男性の約2人に1人が
EDの可能性
日本性機能学会が2024年に発表した調査*では、EHS(勃起の硬さスケール)のグレード2以下をEDと定義した場合、日本人男性におけるEDの有病率は30.9%にのぼり、日本のED患者は約1,400万人と推計されています。
また、20~24歳の有病率は26.6%で、50~54歳の27.8%とほぼ同等の結果となっています。近年では、年齢を問わず若年層でもEDに悩む方がいます。
一方、当社の調査では、日本人男性で「完全に硬く、硬直している」(EHSのグレード4)に該当したのは45.3%にとどまり、軽度(EHSのグレード3以下)も含めて男性の「約2人に1人」はEDの可能性を有する状況にあります。
自覚の有無と実態
日本人男性の約2人に1人はEDの可能性が示されましたが、該当者すべてが自覚しているわけではありません。EHSのグレード3(挿入には十分硬いが、完全には硬くない)では47.7%、EHSのグレード0(大きくならない)でも18.9%が「EDだと思ったことはない」と回答しています。
また、EHSのグレード0~3に該当する方の2割以下が「認めたくはないがEDかもしれない」と回答しており、EDを受け入れたくない男性が一定数いることが確認できます。
EDは「毎回まったく勃起しない状態」を指すのではありません。
- 日によって調子にムラがある
- 勃起しても硬さが不十分な時がある
- 性的刺激への反応が弱い時がある
EDについて正しく理解していなかったり、EDを認めたくないという思いも重なり、このような症状があってもEDを見過ごしてしまうケースがあります。
1. 相談のハードル
EDについて他者に相談することは、EDと向き合う一歩につながります。しかし、日本人男性で、EDについて他者に相談した経験がある方は約2割でした。これはアメリカ、イタリア、スウェーデンと比べても低い相談率であることが確認できます。また、医師への相談意向も日本は49.5%と、他国と比べて低い割合でした。
日本人男性の相談意向の低さの要因の一つとして、相談すれば問題が解決するという期待が他国と比べて低いことが確認できました。
2. 改善に向けた行動のハードル
日本人男性は、EDを疾患として十分に捉えられておらず、対処行動にもその傾向がみられます。
アメリカでは、医療機関の受診や医薬品の使用などの医療的アプローチを選択するケースが3割以上に達していますが、日本では2割未満となっています。
この背景には、EDの対処方法の理解不足だけでなく、医療体制、個人の経済状況や医療へのアクセスなど、日本の治療環境にも課題があると考えられます。
EDを相談しづらい
3つの理由
EDに対する行動がとられていない現状は、なぜ改善されないのでしょうか? その背景にある3つの理由が明らかになりました。
1.心理的抵抗が高い
まず、心理的抵抗が高いことが考えられます。「恥ずかしい」「不安を感じる」と回答する男性が2割を超えており、適切な治療や対処を遠ざける壁になっていることが考えられます。
2.茶化された経験がある
日本は性を笑いのネタにしたり、茶化してしまうという風潮もあります。この風潮は、若年層に顕著に見られ、EDを自覚している20代男性の約35%は茶化された経験があるという結果が出ています。
3.ED治療薬に対する誤解がある
ED治療薬について認知者のうち約6〜7割の人が正しく理解していないことが分かりました。具体的には、約2割がED治療薬を“精力増強剤”だと思い込んでおり、さらに1割弱は“媚薬・催淫剤”だと誤解しています。
このように誤ったイメージが先行していることも影響し、「服薬を相談したら、違う目的で使われると勘違いされるのではないか」という不安が相談のハードルになっている可能性があります。
EDが及ぼす影響
パートナーとの関係への影響
EDは、パートナーとの距離感にも影響を与えています。性的機能に問題がない男性(EHSのグレード4)の約8割がパートナーとの関係を良好だと捉えている一方、EHSのグレード0の方は良好な関係だと思う割合が66.2%まで減少します。
性についての対話がパートナー間の
コミュニケーションの鍵に
パートナー間の問題は、性についての対話によって改善できる可能性があります。性についての対話ができているカップルでは、仮にパートナーがEDであった場合でも、女性の約4割が「寄り添ってあげたい」「理解したい」など、前向きな気持ちを示していました。
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最終更新日:2026年6月10日