
人間は1日のおよそ3分の1もの時間を睡眠に費やしています。
私たちは、どうして眠るのでしょうか?
睡眠の質が大切といわれているのはなぜ?
睡眠中に、私たちの身体ではどのようなことが起きているのでしょうか?
また、日本人の睡眠実態についてアンケートを行い、
みんなの平均的な睡眠時間や眠りに関する悩み、
不満について、調査を行いました。
睡眠の役割
睡眠の役割は身体の疲労回復だけでなく、
脳の健康(記憶の定着など)にも関係します。
睡眠は、私たちが生きていくうえで欠かすことができないものです。睡眠の研究は、近年、急速に進んできています。その役割についてまだすべてが解明されたわけではありませんが、身体の疲労回復だけでなく、脳の健康にとっても非常に重要であることが明らかになってきています。たとえば、睡眠中には成長ホルモンが分泌されたり、免疫力が増強されて身体組織の修復が行われたり、日中の情報や記憶が整理・定着されたりしています。
良質な睡眠は、心身ともに健康で充実した生活の第一歩です。

寝つきに時間がかかったり、眠りが浅く夜中に何度も目が覚めてしまったり…このような眠りの悩みが、日中の活動に影響してしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。ストレスや生活リズムの乱れから睡眠に支障を来たすと、日中の集中力低下や体調不良などを招き、社会生活に悪影響を与えます。つまり、質のよい睡眠は、心身の健康維持に必要で大切な要素といえるでしょう。
眠りの種類 〜レムとノンレム〜
レム睡眠とノンレム睡眠は、脳や身体の状態の違いから区別される睡眠の種類です。
レム睡眠では、脳が活発に働いており、記憶の整理や定着が行われています。レム睡眠中は目がぴくぴく活発に動く、Rapid Eye Movement(急速眼球運動)があることからREM(レム)睡眠と呼ばれています。一方、REMのないノンレム(non-REM)睡眠では、大脳は休息していると考えられ、脳や肉体の疲労回復のために重要だとされています。ノンレム睡眠は、眠りの深さにより3つの段階(睡眠段階)に分けられます。
就寝後の経過

イメージ図
睡眠は脳や身体の状態の違いからレム睡眠とノンレム睡眠の2種類に分けられます。
レム睡眠では、脳が活発に働いており、記憶の整理や定着が行われますが、体はもっとも休まる時間です。一方、ノンレム睡眠では、大脳も休息し、脳や肉体の疲労回復のために重要だとされています。そして、このノンレム睡眠が眠りの質に関係しているといわれます。
ノンレム睡眠は、3つの睡眠段階N1、N2、N3に分けられます。一般的にはN1とN2は浅い眠り、N3は深い眠りに分類されています。
眠りは、まずノンレム睡眠から始まり、一気に深い眠りに入ります。眠りについてから1時間ほどたつと、徐々に眠りが浅くなり、レム睡眠へと移行します。その後、またノンレム睡眠に移行して深い眠りに入った後、眠りが浅くなってレム睡眠に移行します。個人差がありますが、このような約90分の周期が、一晩に3~5回繰り返されます。睡眠の前半はノンレム睡眠の深い眠りであるN3が多く、後半になるにつれてレム睡眠が増え、そして目覚めます。
日本人の睡眠実態
アンケート調査からわかる私たちの睡眠
ー睡眠時間と睡眠事情ー
平日、平均してどのくらい睡眠時間をとっている?

眠りにつくまでの時間はどのくらい?

睡眠についての不満や悩みはどれくらい?

眠りについての悩みは?

よい睡眠には、どんないいことがあると思う?

アンケート調査から見えてくる、私たちの睡眠事情
アンケートによると平均的な睡眠時間は6~7時間未満が最も多いですが、5~6時間未満やそれよりも短い睡眠時間の方も少なくなく、慢性的な睡眠不足が懸念されます。十分な睡眠時間の確保は質のよい睡眠をとるための基本です。
眠りにつくまでの時間は10分以内の方が最も多いという結果となりました。30分~60分・60分以上かかるという方は、なかなか寝つけない、寝つきが悪いという悩みを抱えているかもしれません。
また、多くの方が、質のよい睡眠には疲労回復や体調改善、気分の安定などのメリットがあると知っていることが分かります。
一方で、睡眠の質に関して何らかの悩みや不快感を抱えている方も見受けられました。
「朝スッキリと起きられない」と回答した方は33%、「夜中に目が覚める・眠りが浅い」と回答した方は31%でした。
眠りについて意識を向けてみましょう
これまで、睡眠の役割や、睡眠の実態について振り返ってみました。睡眠は私たちの心と身体のコンディションを支える土台ですが、毎日のことだからこそ、普段あまり深く考える機会がないかもしれません。「最近、寝られない」「なんだか眠りが浅い」と感じるとき、少しだけ立ち止まって、自分の睡眠を見つめ直すことは大切です。睡眠の質やリズムなど、眠りに対して意識を向けるだけで見えてくることがあるかもしれません。
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