睡眠大百科

睡眠改善薬とは

睡眠改善薬は
一時的な不眠症状に
やさしくアプローチする
「改善手段」の一つです。

「寝つきが悪い」、「眠りが浅くて夜中に何度も目が覚めてしまう」といった「一時的な不眠症状^※」を和らげて、自然な眠りへ導きます。

※一時的な不眠とは、「精神疾患等病的な原因のない人が経験する一過性の不眠」のことを言います。

「眠れない」「寝られない」状態は、生活リズムの乱れやストレス、ちょっとした環境の変化などが引き金となり、誰にでも起こりうるものです。生活習慣や睡眠環境を整えると改善するケースも多いですが、それでも眠れない夜が続いてつらいときには、OTC医薬品（一般用医薬品）である睡眠改善薬で症状を改善することも一つの方法です。
睡眠は、心身の回復に欠かせない時間です。よく眠れないと日中の集中力や意欲が低下し、生活のさまざまな場面に悪影響を及ぼす可能性があります。また、そうした状態がストレスとなり、「眠らなければ」という焦りがさらなる不眠につながることも考えられます。この「不眠のループ」を断つことが、QOL（Quality of Life：生活の質）を向上するためにも有用です。

一時的な不眠って？

「眠れない」状態は
誰にでも起こりうる

一時的な不眠は、特別なことではありません。ちょっとした環境の変化やストレスの蓄積、特別なイベントの前後など、誰でも経験するような日常の中にも、眠れなくなるきっかけが潜んでいます。
例えば以下のような場面が、一時的な不眠の例といえます。

精神的ストレスや不安による不眠

ストレスが多く、眠れない
心配事があって、夜中に目が覚める
疲れているのに、神経が高ぶって寝つけない

「生活環境が大きく変わった」「ストレスや心配事がある」などで緊張状態が続くと、眠る時間になってもリラックスできず、なかなか寝つけなかったり、何度も目が覚めてしまったりといった状況に。翌日に試験や面接など大切な予定があって、早く寝たいのに目が冴えて眠れなくなる人もいます。

生活リズムの乱れによる不眠

旅行や出張で時差ボケになった
就寝時間が不規則なことが多い
ついつい夜更かししてしまう

夜更かしやシフト勤務などにより就寝時間が不規則な生活が続くと、眠りたいときに眠れなくなるといった症状に悩まされることがあります。時差ボケなどの体内時計のズレも睡眠の質に影響しやすく、こうした一時的な生活リズムの乱れに対しても睡眠改善薬が役立つことがあります。

しっかり眠れていないせいで
日中の活動に影響が出ている

体に疲れがたまっていると感じる
昼間にひどい眠気がある
日中、集中力が続かない

脳や身体の休息や回復に不可欠な睡眠。十分に眠れていない状態が続くと心身の疲労が抜けず、仕事や家事といった日中の活動のパフォーマンス低下にもつながります。ストレスが蓄積して「不眠のループ」に陥る前に、改善することが大切です。

睡眠改善薬(ドリエル)と
睡眠薬･睡眠導入剤の違い

ドリエルは「睡眠改善薬」です。
「睡眠薬」とは異なります。

睡眠薬・睡眠導入剤は「医療用医薬品」、睡眠改善薬であるドリエルは「OTC医薬品」（一般用医薬品）に分類されます。
医師の処方が必要な医療用医薬品とは異なり、OTC医薬品はお近くの薬局・ドラッグストアなどで購入でき、わからないことがあれば薬剤師や登録販売者に相談することもできます。
睡眠薬・睡眠導入剤は慢性的な「不眠症状」に対して使用しますが、睡眠改善薬は「寝つきが悪い」「眠りが浅い」といった「一時的な不眠症状^※」に使用するものです。睡眠誘発作用は比較的穏やかで、自然に近い眠りに導く効果が期待できます。

※一時的な不眠とは、「精神疾患等病的な原因のない人が経験する一過性の不眠」のことを言います。

ドリエルについて

効能・効果: 一時的な不眠の次の症状の緩和：
寝つきが悪い、眠りが浅い
用法・用量: 寝つきが悪い時や眠りが浅い時、
次の1回量を1日1回就寝前に
水又はぬるま湯で服用してください。

一時的な不眠に悩む方へ

「寝つきが悪い」「眠りが浅い」といった一時的な不眠の症状はつらいものです。日中の活動にも影響が出てしまうのではないかと気になる方もいるでしょう。そんな方は、まずは睡眠環境を整えたり、生活習慣を見直したりするところから始めてみてはいかがでしょうか。
それでも改善が見られないときは無理をせず、一時的な不眠の症状を緩和する睡眠改善薬をひとつの選択肢として取り入れてみるのもよいでしょう。しっかり休息をとることは、すこやかな毎日を送るための基本です。