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スギ花粉の基本情報|いつまで?飛散時期・アレルギー症状や対策も解説

監修:NPO花粉情報協会 事務局長 佐橋紀男先生

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スギ花粉症は日本人の花粉症の中でも最も多く見られる代表的なもので、毎年2月〜4月頃に飛散し、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状を引き起こします。スギ花粉アレルギーは多くの場合、一度発症すると毎年同じ時期に症状が繰り返されるるため、適切な対策と治療が重要です。
本記事では、スギ花粉症の症状や飛散時期、そして効果的な対策方法について詳しく解説します。

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スギの基本情報

ヒノキ科スギ属(スギ Cryptomeria japonica)

ヒノキ科スギ属(スギ Cryptomeria japonica)

花 期

2~4月

果実期

10~12月

スギは、日本原産の1属1種の常緑針葉高木です。従来はスギ科でしたが、近年のDNAを用いた植物の分類体系により、スギ科はヒノキ科に統合されたため、スギ属はヒノキ科となっています。

分布

原産地:日本

東北地方以西~四国、九州に広く自生。天然木は、秋田県の秋田杉、奈良県の春日杉、鹿児島県屋久島の屋久杉が有名です。秋田杉は、青森のヒバ、木曽のヒノキと並ぶ日本三大美林の一つとされています。また屋久杉を代表する「縄文杉」は樹齢推定3,000年以上(諸説あり)の巨木で、世界遺産に登録された屋久島の象徴的存在として知られています。
しかし、現在日本のスギ人工林はおよそ450万ヘクタールにおよび、花粉症の元凶になっていることは由由しき問題です。

分布 原産地:日本
マメ知識

スギの名の由来は、真っ直ぐ上に伸びる木だから「直木(すくき)」から来ているという説が有力です。その真っ直ぐに伸びる性質に加え、強度があり加工しやすいので、古くから優れた材木として広い用途に使われてきました。また神社仏閣などで多く見られ、各地で信仰の対象とされる特別な木として、日本人の暮らしに深く関わってきましたが、近年は花粉症の代名詞として、語られることが多くなってしまいました。

スギ花粉の特徴

スギの木は雌雄同株で、1本の樹木に雄花と雌花が咲きます。花粉を作るのは雄花で、スギは「風媒花(ふうばいか)」なので、花粉を風に運んでもらいます。1個の花には約40万個の花粉があり、とても軽いため、風に乗って遠くに飛んでいきます。
地域によって花粉の飛散時期は若干異なりますが、主に2月~4月に飛散し、3月上旬~中旬がピークとなります。飛散する量は、花粉が作られる前年の夏の気象条件が大きく関わっており、日照時間が長く降水量が少なく、気温が高い夏の翌年は、花粉の飛散量が多いと言われています。

スギ花粉症のアレルギー症状と対策

主な症状

スギ花粉症の主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどです。そのほかに、目のかゆみや、頭がボーっとする、頭痛、喉や皮膚のかゆみやだるさ、不眠などの症状が現れることもあります。スギ花粉アレルギーは、スギ花粉に対する免疫反応により起こり、一度発症すると毎年同じ時期に症状が現れるのが特徴です。

主な症状

基本的な対策と予防

  • マスク、メガネ、帽子を着用する

  • 服装はなるべく花粉の付きにくい生地のものを選ぶ

  • 帰宅したら、家に入る前に洋服や髪の毛に付いた花粉を払い落とす

  • 手洗い、うがい、洗顔などで花粉を落とす

  • 洗濯物はできるだけ外に干さず屋内干しにし、布団も乾燥機を使うようにする

  • 外に干した場合は掃除機で花粉を除去する

  • 十分な睡眠、バランスの取れた食事、風邪予防、そして飲酒のしすぎにも注意

基本的な対策と予防

花粉症の症状が出たら、まずは医療機関で受診することをおすすめしますが、普段の生活のなかでも花粉を極力避ける対策が必要です。

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MAT-JP-2505155-1.0-09/2025

最終更新日:2025.09.30