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酔い止め薬の選び方

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乗物酔いをしないためには、事前の体調管理や乗り方の工夫、乗物酔いにオススメの食べ物や飲み物、ツボ押しなどさまざまな予防法がありますが、酔い止め薬を効果的に使うことも大切なポイントです。

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酔い止め薬の働き

酔い止め薬には、乗物の揺れやスピードによって引き起こされる平衡感覚や自律神経の乱れを調整し、乗物酔いを予防したり緩和したりする働きがあります。主成分として、一般的に抗ヒスタミン成分が含まれています。抗ヒスタミン成分は、嘔吐中枢への刺激と内耳前庭での自律神経反射を抑制し、めまいや吐き気(嘔吐)などの症状に有効です。

酔い止め薬に含まれる成分の主な作用

抗ヒスタミン作用

成分

マレイン酸フェニラミン別タブで開く 、ジフェンヒドラミンなど

嘔吐中枢への刺激と内耳前庭での自律神経反射を抑制し、めまいや吐き気(嘔吐)などの症状を予防・緩和します。

副交感神経遮断作用

成分

スコポラミン臭化水素酸塩水和物

脳の中枢に働きかけ、副交感神経の興奮を抑制。また、消化管の緊張を低下させて、吐き気(嘔吐)を予防します。

神経機能正常保持作用

成分

ビタミンB6

神経機能を正常に保ち、吐き気などに効果があります。

中枢神経興奮作用

成分

無水カフェイン別タブで開く 、ジプロフィリンなど

平衡感覚の乱れによるめまいを軽減し、乗物酔いによる頭痛を和らげます。

胃粘膜局所麻酔作用

成分

アミノ安息香酸エチル

胃粘膜への麻酔作用で、吐き気(嘔吐)を抑えます。

市販の酔い止め薬にはさまざまな種類があります。含まれる成分によって作用は異なりますが、酔い止め薬を選ぶ際には脳の神経に働きかける作用を持つ成分だけでなく、胃に直接作用する成分(胃粘膜局所麻酔作用)の入ったものをおすすめします。乗物酔いの中でも特につらい症状である吐き気(嘔吐)に効果を発揮します。

酔い止め薬の効果的な服用法

酔い止め薬は、乗物に酔ってしまってからの服用でも効果がありますが、乗物酔いの予防には、乗物に乗る30分~1時間前に服用するのが特に効果的です。また、1日1回服用の酔い止め薬を選ぶことで、飲み忘れによる効果切れを起こさせず、長時間の効果を実感できます。服用の際は、お茶やジュースなどを避け、水かぬるま湯で服用してください。お茶やジュースなどに含まれる成分によって正しい効果が得られなくなる場合があります。

MAT-JP-2507252-1.0-12/2025

最終更新日:2025年12月04日