生理についてのさまざまな悩み|周囲のサポート・社会認知・過ごし方などまとめて紹介
本コンテンツでは、エスエス製薬が実施したアンケート調査(※1)の結果をご紹介しながら、女性の生理に関するさまざまな悩みを取り上げています。
痛みや体の不調だけじゃない、生理にまつわるさまざまな悩み
女性の体はとてもデリケートで、体についての悩みをもつ人も多くいらっしゃるでしょう。特に生理痛は毎月訪れるつらさであり、特別な病気などではない日常的なこととしてずっとお付き合いしていくものでもあることから、世間でも具体的な悩みの声がさまざまに聞かれます。
多くの女性が、生理の痛みそのものだけでなく、生理時に自分らしく過ごすことを困難に感じていたり、生理のつらさを周囲に伝えることに障害を感じていたりもしています。
本コンテンツではエスエス製薬が過去におこなったアンケート調査(※1)で621名の女性から得た回答の割合なども抜粋しながら、生理に関するさまざまな悩みを紹介します。
<調査概要>調査名:生理に関する調査、調査委託先:株式会社 H.M. マーケティングリサーチ、調査実施日:2022年08月26日(金)~2022年08月27日(土)、調査方法:オンライン調査、調査対象:女性 621名
生理に関する悩み|経血による汚れやむれが心配・不快
本調査対象の女性(621名)に「生理に関する悩み」を質問したところ、生理時の悩みとしてもっとも多くの声を集めたのは、経血による汚れや、その汚れを避けるためのナプキンに関することでした。
●経血が服などについたり、シミになったりするのが恥ずかしい(単一回答 女性 n=621)


●ナプキンがむれたりするのが不快(単一回答 女性 n=621)


生理期間中には、生理痛そのもののつらさに加えて経血についての悩みも尽きないものです。調査結果をみると回答者のうち8割以上もの人が「経血が服などについたり、シミになったりするのが恥ずかしい」という設問に対して「非常にあてはまる」あるいは「ややあてはまる」と回答しています。
また、ナプキンの使用によって不快なむれを感じてしまうという人も多く、生理期間中の女性がさまざまな心配ごとや不安、不快感を抱えながら生活していることがうかがえます。
生理に関する悩み|周囲の理解やサポートが足りない
ここでも本調査対象の女性(621名)に質問しました。つらい生理期間中には、普段では大変じゃないことでも大変になってしまったり、ちょっとしたことでつらさが増してしまったりすることがあります。だからこそ、家族や職場など、周囲の人に対して理解やサポートを求める声も多く集まりました。
周囲の気遣いに不満を感じている女性は半数以上
回答者の半数を超える51.5%の人が、自分が求めずとも周囲の人に気遣いをしてほしい、と答えています。周囲の気遣いが足りていないと普段から感じていることがうかがえます。
●生理でつらいときに、周囲の人から何かしらの気遣いをしてほしい(単一回答 女性 n=621)


また、つらいこと自体を周囲に理解してほしいという回答も多く集まっています。
●生理でつらいことを周囲の人に理解してもらいたい(単一回答 女性 n=621)


「どのように接するべきか分からない」という男性は60%
理解してほしい、サポートしてほしいと願っている女性に対して、例えば同僚や友人の男性はどのように考えているのでしょうか。本調査対象の男女ともに質問しました。
このアンケート調査では、生理に対する意識や理解についての質問で「生理がつらそうな人に対して、どのように接するべきか分からない」と回答した男性が60%以上を占めていました。女性ならではの生理のつらさに関して具体的に理解できていなかったり、また異性である自分がどう接するべきか、判断がつかないままでいるという人も多いのかもしれません。
●生理がつらそうな人に対して、どのように接するべきか分からない(単一回答 男性 n=414、女性 n=621)


一方で、今よりもっと気を遣えるようになりたいとの回答は、女性で70%、男性でも60%近く集まっています。
●生理に苦しむ友人や同僚に対して、もっと気を遣えるようになりたい(単一回答 男性 n=414、女性 n=621)


このことから、周囲の男性も無関心な人ばかりではないことがうかがえます。生理痛に関する痛みやつらさに関して、相互理解を深めることが大切であるといえます。
生理に関する悩み|勤め先などでつい「我慢」してしまう
周囲への理解を求める気持ちがある一方で、現実的な問題として、私生活以外での勤め先などでは特に「ついつい1人で我慢してしまう」選択をする人も多くいるようです。
●生理でつらいことを周囲に伝えることに抵抗がある(単一回答 女性 n=621)


多くの女性にとって、生理に関することは特に親しい間柄でもないかぎり、気軽に話しづらい話題だと考えられていることがうかがえます。これはなにも男性に対してだけでなく、同性である女性に対してであっても同様です。例えば女性の上司へ相談したくなった際に「でもその上司も生理のときに我慢しているのだから……」という気持ちが生じるのかもしれません。
生理休暇を気軽に取得できない
生理休暇は労働基準法で定められているれっきとした休暇取得の権利であり、就業が困難なほどの生理の痛みやつらさがある場合には、会社へ申請することができます。
職場に生理休暇の制度がある女性 (87名)に質問をしましたが、 実際に生理休暇を取得した経験がある女性は、この調査内ではわずか17%ほどの割合にとどまりました。
●生理休暇の利用体験(単一回答 女性 n=621内、職場に生理休暇の制度がある女性 n=87


生理休暇を利用したことがないと答えた人の理由としては、「休むほどつらくない」のほか、「無給になってしまうので」「伝えるのが恥ずかしい」「周囲が取得していない」などが挙げられています。生理休暇が制度として存在している会社でも、まだ気軽に取得できるような環境が整っていないケースが多いのかもしれません。
一方で66%以上と多くの女性が、生理休暇を気軽に取得したいと考えていることもわかりました。
●「生理休暇」を気軽に取得したい(単一回答 女性 n=621)


生理のつらさに対する社会の認知に不足を感じている女性は80%以上
生理休暇のとりづらさに通ずることとして、生理のつらさに関して社会の認知度が足りていないと考えている女性も多くいます。
●生理のつらさに対する社会の認知が広がってほしい(単一回答 女性 n=621)


生理に対する社会的なサポートや自然なフォロー体制の広まりが求められるところでしょう。ウェルビーイングや健康経営に取り組む企業の中には、女性の健康やライフプラン・働きやすさを尊重し、生理休暇のとりやすさや症状緩和のためのサポートをおこなう企業もみられます。
生理に関する悩み|自分自身の気持ちや考え方をコントロールしたい
生理期間中は痛みや不快感・貧血などの症状に加え、女性ホルモンのバランスの乱れなどのさまざまな原因によって気分が落ち着かなくなり、ふさぎこんだり、つい苛立ちを感じたり、意図せず不機嫌な態度になってしまったりということもあるものです。
また、こういった状況はPMS(月経前症候群)でも起こりうるため、毎月、長い間不調が続いている人もいらっしゃるかもしれません。
アンケート調査では、身体的なことと精神的なことの両面で、コントロールするのが難しいとの声も多く寄せられました。以下は女性(621名)の回答です。
●生理の身体的・精神的な不調を自分でコントロールできない(単一回答 女性 n=621)


またその結果として、例えばせっかくの遊びに行く予定も億劫な気持ちになったり、大切な仕事や学業などで本来の自分のパフォーマンスを発揮できなかったり、という影響がでている人も多くいます。
●生理になると、遊びに行く予定も億劫になる(単一回答 女性 n=621)


●プレゼンやテストなど大事なイベントに生理がかぶると、いつものようなパフォーマンスが発揮できない(単一回答 女性 n=621)


多くの女性が、生理中も「本当は明るく振舞いたい」と思っている
つらい生理の中で気持ちに余裕がなくなる一方で、実に80%近くの人が「本当は明るく振舞いたい」と考えていることも、このアンケート調査から確認できます。
●生理中であっても普段通り振る舞いたい(単一回答 女性 n=621)


知人や同僚、社会などからの適切な理解とサポートがあれば、このように悩む女性の助けとなるでしょう。
さまざまな対処法を試し、努力している女性も多い
生理のつらさに悩む多くの女性は、ただ周囲の理解や手助けを求めているだけではなく、日常生活の中で体を温めたり、適度な運動をおこなったり、リラックスをしてメンタルヘルスを整えたり、自分でできるかぎりの対処法をおこなっています。
自分でなるべくコントロールできることが一番であると考えている人が多いことは、アンケート結果でもうかがえます。
●身体・社会的不調を自分でコントロールできるようになりたい(単一回答 女性 n=621)


つらい生理痛の緩和には、解熱鎮痛薬を服用して早めに対処することも有効です。無理に我慢せず、上手に市販の解熱鎮痛薬も活用しましょう。
<調査概要>
調査名:生理に関する調査
調査委託先:株式会社 H.M. マーケティングリサーチ
調査実施日:2022年08月26日(金)~2022年08月27日(土)
調査方法:オンライン調査
調査対象:男性414名、女性 621名
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