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睡眠ポリグラフィによる「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の睡眠への影響
3月の日本薬学会 第129年会 で発表

  エスエス製薬株式会社(東京都中央区 代表取締役社長:羽鳥 成一郎)は、ジフェンヒドラミン塩酸塩の睡眠構築と、翌日のQOL(Quality of Life:生活の質)に及ぼす影響を確認しました。
  本研究成果を日本薬学会・第129年会(平成21年3月26日〜28日、京都)にて発表します。

平成21年2月9日
エスエス製薬株式会社

研究の背景

  ジフェンヒドラミン塩酸塩*1は、OTC医薬品の睡眠改善薬として利用される成分ですが、その睡眠に及ぼす影響については客観的指標を用いて解析した研究は少なく、必ずしも一般化が可能な結果が得られているわけではありませんでした。そこで、エスエス製薬では客観的指標として睡眠ポリグラフィ(PSG)*2を用いてジフェンヒドラミン塩酸塩の睡眠構築に及ぼす影響及び翌日のQOLへの影響を科学的に検証しました。

研究結果要旨

  ジフェンヒドラミン塩酸塩は徐波睡眠(Stage3+4)及びREM睡眠の出現量を抑制せず、Stage2を有意に増加させることがわかりました。

  また、実睡眠時間(就寝時間−覚醒時間)及び睡眠効率(実睡眠時間/観察時間×100)を有意に改善することで、翌日の身体的疲労及び集中力をも改善し、日中のQOLの改善にも有用であることが示唆されました。

  エスエス製薬はOTC医薬品のパイオニアとして、これからも研究を続け、人びとの健康に役立つ情報を提供してまいります。

*1: ジフェンヒドラミン塩酸塩とは

ジフェンヒドラミン塩酸塩とは

  ヒスタミンH1受容体拮抗薬(抗ヒスタミン剤)の中でも、とくに催眠鎮静作用の強いことが知られており、欧米でも睡眠導入を目的としたOTC医薬品として利用されています(他に各種アレルギー症状の対症療法剤としても使用されています)。
  脳の睡眠・覚醒に関係が深い視床下部の後部には、興奮性ニューロンといわれるヒスタミンニューロンが多く存在しています。その末端から放出されるヒスタミンは、大脳皮質をはじめ脳の様々な部位の神経細胞を興奮させることによって覚醒の維持・調節をしています。ジフェンヒドラミン塩酸塩は、このヒスタミンニューロンを抑制して、催眠鎮静作用をあらわすと考えられています。

ジフェンヒドラミン塩酸塩とは

*2: 睡眠ポリグラフィとは

  睡眠中に脳波、眼球運動、筋電位などを測定することで、睡眠段階(睡眠の深さ)などの睡眠内容を知る記録方法です。睡眠段階を縦軸、時間を横軸にした睡眠経過図は下図のように示されます。睡眠中は、頭の睡眠であるノンレム睡眠と体の睡眠であるレム睡眠が繰り返して現れます。その周期は約90分で、深い眠りと浅い眠りを繰り返しながら、睡眠が徐々に浅くなり、覚醒します。

睡眠ポリグラフィとは

出典:睡眠改善薬ドリエルRの睡眠及び日中のQOLに及ぼす影響、医学と薬学.2008 Sep;60(3)、445-458

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