社員の想い
研究開発本部
成田研究所 製剤研究部
大澤 瑞穂
千葉県にある成田研究所で、新製品の開発と新たな製剤技術の開発に取り組んでいます。
新製品の開発は、経口で服用するOTC医薬品(薬局で購入できる風邪薬や鎮痛剤、ビタミン剤などの医薬品)の開発が中心です。また、製剤技術の開発は、薬を飲み易くする検討や、薬効の発現を速めたり、持続させるような検討を行い、皆さんのニーズに応えられるよう、様々な視点から行っています。
風邪薬のように複数の成分を一つの薬として市場に出すためには、適切な剤形(錠剤や顆粒剤などの形)を選択し、製品の品質を維持できるように設計しなければなりません。更に製品を大量生産できるようにするために、実験室でビーカーサイズの検討から始め、徐々に検討サイズを大きくして工場での生産に適した製造条件を設定しています。
私の所属する製剤研究部では、実験室での検討から工場での生産条件設定まで幅広く関わり、新製品の企画段階から上市まで見届けています。
9:00
出社、メールと一日のスケジュール確認
10:00
実験計画を再確認し、作業開始
10:30
条件の異なる試作品を作製、試作品の物性測定及び評価を繰り返す
12:15
昼食 (社員食堂で同僚と一緒にランチ)
13:15
メール確認
14:00
午前中の実験結果を分析評価、次の検討内容を計画
15:00
追加実験の実施、物性測定及び評価
17:00
新製品のミーティングに出席
18:00
実験結果の分析評価、次の検討内容を計画、
実験機器の片づけ
19:00
メール及び次の日のスケジュールを確認後、
退社
製品開発を行う上では必ず、「十分な効果を示すか」「安心して使用し続けられる品質か」を厳しく評価確認し、製品を提供しているからです。
一つの開発製品を実験室から工場での検討まで広く関わるため、多くの部署と関わり、製品開発の全体を把握することが出来ます。また、年齢や立場に関係なく各個人の意見や考えを尊重してくれる風土があり、入社してから早い段階で一つの開発品を担当できるため、各自が仕事に責任と誇りを持って働いています。もちろん、独りでは対応できないことや解決できない難しい課題が生じた時には、職場の仲間からの協力やアドバイスがもらえるので、安心して新しいことに挑戦できます。研究の幅や発想力を広げられる環境を提供してくれる職場だと思います。
私たちが研究しているOTC医薬品は、処方箋薬に比べてかなり開発期間が短く、数年で市場に出る製品も少なくありません。そのため、自分が担当した開発品が上市され、製品として店頭に並んでいるところや実際に購入されているお客様の姿を見ることが出来ます。自分が開発した製品が世に出て、お客様の手に取ってもらえると、悪戦苦闘してきた開発時の苦労が一気に達成感に変わり、この仕事に携われてよかったと喜びを感じる瞬間です。モノづくりの楽しさを味わっています。
開発スケジュールに左右されることもありますが、比較的、各自で業務スケジュールをコントロールできる環境にいます。長期間の休暇が取れた時には、成田という場所を最大限に活かして旅行をすることが多いです。また、いろんな趣味を持つ職場の仲間から受ける刺激は多く、新たな興味を持つきっかけをもらっています。
難しい課題のある開発品を担当した時はもちろん、試行錯誤の日々で大変ですが、各部署からの要望もバランスよく製品に取り入れることにいつも苦労しています。しかし、開発初期から他部署とコミュニケーションを取りながら開発を進めるため、工夫が施された、より高い機能を持った製品に仕上げることが出来ます。他部署との密接な連携が、より良い製品の開発へと導いてくれています。
これまでにも様々なアイディアを製品に取り入れてきましたが、今後はよりお客様のニーズを取り入れ、まだ市場にないエスエス製薬独自の新しい製品を提供し続けていけたらと考えています。研究に関わる技術的なことに留まらず、将来の市場予測や流行なども敏感にキャッチできる感覚を高めていきたいと思っています。