2011年3月、都内近郊のスタジオで行われた撮影。CMの演出は、2010年公開の映画『告白』で、第34回日本アカデミー賞最優秀作品賞など、数々の映画賞を受賞した鬼才・中島哲也監督が担当。CM音楽は、現役女子高生シンガーソングライターとして注目を集める井手綾香さんの楽曲『雲の向こう』」を採用。主演の長澤まさみさんと日本を代表する演出家、そして期待の大型新人の豪華タッグが織りなす、美しい作品に仕上がりました。
- 独特の緊張感に包まれる撮影現場
- 「涙」という非常にセンシティブな感情を表現する役柄ということもあり、気持ちを抑え、静かな緊張感を携えながら現場入りした長澤さん。そのまま舞台へ向かい、メインカメラの正面に座り込むと、ギュッと膝を抱えてうつむき、さっそく役作りに集中しました。その後、監督から目線や体の向きなど、細かい部分のレクチャーを受けた後、「涙がこぼれそうになる気持ちを作るまでは、いくら時間を使っても構いません」と声を掛けられ、いよいよ本番へ。ぴーんと張り詰めた静謐な空気が辺りを包み込みました。
- 厳しい演技指導を乗り越えて
- 本番では監督から、「ジッと黙っている時に涙がこぼれるのではなく、流れの中で、何かをしている最中にふと涙が頬を伝うようにしたい」などという演技指導が、ワンテイク毎に入りました。そうした厳しいリクエストにもめげることなく、抜群の集中力と豊かな表現力でクリアしていた長澤さん。大きな困難を乗り越え、前向きな笑顔へと変わるシーンはまさに鳥肌モノで、見守るスタッフの間からは何度も感嘆のため息が漏れました。
- 撮影後の感想は、「泣き疲れました…」
- 監督の「はいカット、OKです!」という声が聞こえた瞬間、思わず緊張の糸がほどけたのか、長澤さんは体中の力が一気に抜けて、その場に崩れ落ちました。肉体的にも精神的にもハードな撮影を乗り切り、「泣き疲れました」と照れ笑いを浮かべた長澤さん。割れんばかりの温かい拍手と歓声に応えるその表情は、充実感に満ち溢れていました。
























