
アレルギー性鼻炎といえばスギ花粉 - と思い込んでいる人は多いようです。確かに、スギの花粉が飛散する1月から春にかけて、日本中でアレルギー性鼻炎に苦しむ人たちが一斉に発症し始めます。そして、花粉によるアレルギー性鼻炎の原因としてスギ花粉が圧倒的に多いのも事実です。ただ、これには理由があります。
戦後の高度成長期、日本ではスギの“材木”としての利用価値が高まりました。これに合わせて全国で大規模なスギの植林が行われたのです。結果として国内のスギの植林面積は九州よりも広大な面積を持つことになりました。日本の人工林に占める占有面積で見ると、2位のヒノキ(23%)、3位のカラマツ(23%)をおさえて、スギは45%と堂々の首位。そんな日本中のスギたちが成長し、春先になると一斉に花粉をまき散らすようになったのです。

しかし、スギ以外にもアレルギー性鼻炎を引き起こす植物はたくさんあります。ヒノキ(飛散時期は3 - 5月)、シラカンバ(4 - 6月)、カモガヤ(4 - 7月)、オオアワガエリ(5 - 8月)、ヨモギ(8 - 10月)、ブタクサ(8 - 10月)など、ほぼ年間を通じてアレルギー性鼻炎を引き起こす花粉が日本中で舞っているのです。
注意して見ていると、夏や秋でもアレルギー性鼻炎と思われる症状で苦しんでいる人を見かけることがあります。なのに「時期が違う」という理由で何の対策も講じていない人もいるようです。でも、もしかしたら、スギ以外の花粉による症状なのかもしれませんよ。
※花粉の飛散時期は地域により異なります。

そもそも「アレルギー性鼻炎」とは、花粉などが原因物質(アレルゲン)となってアレルギー反応を引き起こすことで発症する鼻炎のこと。しかし、アレルゲンは人によってさまざま。花粉以外でアレルゲンになりやすい物質としては、ダニ、カビなどが挙げられます。
また、ペットからアレルギー症状を引き起こす人も少なくありません。犬や猫、ウサギや小鳥などの毛やフケなどが体内に入ると、それに反応して花粉による鼻アレルギーと同じような症状を起こすことがあるのです。

かわいいペットたちに罪はないけれど、アレルギー症状に悩んでいる人は、飼育方法などを見直す必要がありそうです。
一方、カビはそれ自体が体内に入ったり触れたりすることでアレルギー症状を引き起こすだけでなく、カビがダニのエサになることで、アレルゲンの温床を作り出す原因としても働くことがわかっています。
こうした「花粉以外のアレルゲン」を排除するためには、小まめに掃除をするしかありません。室内の清潔を心がけましょう。


このように、アレルギー性鼻炎の原因は様々で、症状は1年中出る危険性があります。自分の症状の原因をきちんと把握することが大切です。
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出典:鼻アレルギー診療ガイドライン2009
- ・通年性アレルギー性鼻炎の患者数は、スギ花粉による患者をやや下回る程度
- ・アレルギー性鼻炎は増加傾向に!






